沢登りトレーニングを終えた後に富士宮新5合目に移動してきました。
ちょうどサンセットタイムでした。
日が沈むと急激に寒くなりますね。
太陽が西に沈むみ、真っ暗な中を登っていくと、東の空から月が昇ってきました。
スーパームーンから2日後ですが、光量は眩しいほど。
ちょっとしたトラブルがあったのですが、概ね予定通りに山頂へ到着。
風が吹いていましたが、ここから本峰剣ヶ峰へ向かってもうひと登り。
ここを今夜の野営地とする!
テントやスリーピングマットはあえて持ってこないで、ビバークのトレーニングです。
まずは、おしるこを食べて温まりましょ。
この時の気温はちょうど0度くらいかな。
コンクリートの底冷えは氷の上より寒いです。持っているものをみんな敷き詰めます。
バックパックの中身を出してマットの代わりに。足元は脱いだ靴の上に足を乗せました。これでかなり違います。
ダウンジャケットは必須ですね。
月がほぼ真上。月明かりが眩しすぎて!
写真よりも実際のほうが明るいです。
こんな感じ。
広い富士山の山頂には僕ひとりきり。
寂しいったらありゃしない。
眠るしかありません。
4時間くらいはぐっすり眠れました。3時くらいからは寝たり起きたり。一番気温の下がった時間ですね。
この夜の最低気温は-2.5度でした。
4時半くらいから明るくなり始め、お湯を沸かそうとしたら、ボトルの水が半分くらい凍っていました。。。
赤く染まり始める空
さっきの月と同じアングルから撮った一枚には、光の強い星がひとつ。
地球が回っているのを実感できますよ。
5:34に日の出です。
雲が程よくある方がリフレクトして綺麗です。
あ〜感動。。。
毎日、毎日、春夏秋冬、誰が来ようが来まいがずっと日本一の場所に立ち続けている石塔。
なんか男らしくカッコいいです。
そうそう。
御来光を貸切で見れると浮かれていたら、ぬ〜っと一人の男性が現れてめちゃくちゃびっくりしました。
いるんですね。物好きな人。
次第に明るくなり、あたりは白さが出てきました。
眼下には大きな雲の帯。
自分が本当に日本一の場所にいる実感。
これが富士山の醍醐味ではないでしょうか。
北の空には竜が飛んでいました。
下山しながらの景色も格別です。
箱根や相模湾が朝日に照らされています。
5合目の辺りは黄葉がとても綺麗でした。
鮮やかな色をイメージすることのない富士山ですが、それは、この時に富士山へ行く人が少ないからですね。
富士山は日本でも最も遅い新緑が見れる場所でもあり、また葉が色づく秋も楽しめます。
積雪期でなければ、登山に高い技術は求められないかもしれませんが、具合が悪くなったり、山の上部で怪我をして歩くのが困難になった時ほど、この山の大きさを感じると思います。
現在富士山の登山道は6合目から頂上までは閉鎖となっています。
行かれる場合には、十分な用意をしていく必要がありますので、くれぐれもご注意ください。
峯岸健一