プライベートな遊びで紅葉の巻機山、米子沢へ行ってきました。
初めて行く沢だったので、下調べをして登攀にロープの必要性がなかったので、単独での沢登りでした。
※単独での沢登りはとても危険です。入渓する際は、かならずパートナーと一緒に行きましょう。
ここは新潟県南魚沼市にある巻機山ですが、沢登りですので通常の登山とは違う場所からスタートします。
ここはたいへんな豪雪地帯なのですが、広い河原をしばらく歩いて行くと大木がたくさん転がっていて、ここで起こる雪崩の規模や大雨の際の水量などが想像できます。
小一時間歩くとようやく滝が見えてきました。水量も丹沢に比べると多いです。
雪や土砂で削られて滑らかになった岩床。沢登りではナメ滝とかナメ床などと呼んでいますが、全体的にこんな雰囲気です。
遠くから轟々と滝の音が聞こえてきていましたが、これがこの沢のもっとも落差のあるセクションです。
連瀑(滝が続いている場所)で、トータルで50m以上あります。キャニオニングをしたら楽しそうですが、僕はひたすら登る目的なので、ここは高巻き(迂回)をして、進みました。
標高1300〜1400くらいから木々の葉が色づいてきました。今年の紅葉は平年よりも10日くらい早いようですね。
ゴルジュ帯が始まりました。
両側の斜面を見ると高巻きは面倒そうなので、弱点を突いて右へ行ったり左へ行ったりしながら突破して行きました。
時々出てくる10mクラスの滝。
脇を登るにもヌルヌルできわどい場所も多いです。
ゴルジュの真ん中あたりに出てきたプール。
夏だったら気持よくシャワーもいいけど、ここは左から登り途中で滝を横切って最終的に右へ登り上がりました。
一瞬のシャワーでしたが、一番の弱点はこのルートだと思います。水量が多かったらまた別のルートを考えないと簡単には登れませんね。
もっとも深いゴルジュはこんな感じです。薄暗く、狭く、ヌルヌル。
それでも手がかり足がかりはあるので、登って行きます。
開けたとたんに大きな滝が現れました。
2段になっていますが、上段部分だけで18mだそうです。
登った先は天まで続いているんじゃないかと思わせるほどのナメ滝!
ヌルヌルのところを避けながら、ヒョイヒョイと登りました。源頭部は近い!
森林限界線(1600くらい)を越えると空が開けとても明るく気持ちがいい!
沢を登り詰め振り返ると、そこはまるで天国のように感じられました!紅葉も相まってとても美しい風景でした。
遠くには谷川連峰が見渡せます。素晴らしい!
巻機山山頂1967m
平日でしたが、多くの人で賑わっていました。この日に米子沢から山頂へアプローチしたのは、僕ひとりのようでしたね。
僕は出発して3時間40分でした。初めてのルートだったので、滝が現れるたびにルートファインディングをしながらだったから、このくらいですかね。
下山は約2時間半でしたが、途中の紅葉が素晴らしかったです。
豪雪地帯の沢は、丹沢とは全く違う雰囲気です。大きな山ですので、それなりに体力は必要ですが、気持よく登れる場所が多く楽しいです。行く価値のあるルートですよ!
今年は上越国境沢登りツアーシリーズでやりたかったでしたが、雨でコースを変更したので、来年はリベンジでツアーをやりたいものです。
KTN シャワークライミングツアー
Kenichi Minegishi